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蓮の植え替え

花蓮の栽培作業の中で一番の重労働がこの植え替えです。きれいな花を咲かせるには毎年の植え替えが欠かせません。

Berry's Water Gardenでも10種類の花蓮を栽培していますがこの植え替え作業のあとは体中の筋肉が悲鳴を上げます。

また、この作業は一番神経を使う作業でもあります。鉢をひっくり返して今年の蓮根の出来具合を確認し大きなものができているとうれしく思いますし、出来が良くなかったら無事に育つのか心配にもなります。

年々温暖化の影響でしょうか芽の動きが早くなっているのです。ここ大阪では例年3月はじめに植え替えを行っていましたが2009年では新芽が既に10cmほどに成長している株も見うけられました。 ちょっと強引に取り出したら新芽を折ってしまいがっかりしたこともあります。

特に用土に荒木田土を使用している場合は粘度が高く新芽を折ってしまう危険が高いのでうちでは手で掘り出したりせず散水ノズルを強くして水流で用土を洗い流しながら掘り出すようにしています。 ただ、この方法はひじょうに周りを汚しますので田んぼや畑で作業される方はあまり気にしなくても良いですが庭などで作業されるときはうちのように少し大きなプラ舟を使った方があとの残土処理も含め便利だと思います。

NO.01020304
イメージ水葵 布袋葵 西条河骨 下野河骨
内容

水鉢から水を抜きます。ボウフラ対策でメダカを飼っている場合は泥の中に潜んでいることがあるのでよく注意してください。

プラ船に水鉢を逆さまにひっくり返して用土を外します。

一番立派な蓮根はたいがい底にできていますが新芽が伸びている場合がありますので掘り出すときは注意してください。

用土を散水ノズルの水流で取り除いたあとの蓮根全体の姿です。

掘り出した蓮根の中から植え付け用の種蓮根を株分けします。

うちでは一番立派な蓮根を2本植え込みます。

一本植えでも良いのですが、腐敗病でだめになったときの保険的な意味合いと花数が多くなるメリットがあります。


NO.05060708
イメージナガレコウホネ 尾瀬河骨 姫河骨 紅巨椋河骨
内容

蓮根を掘り出して残った用土にピートモス、腐葉土、牛糞を混ぜ込んで土嚢袋に入れます。プラ船は1個だけなので1品種の蓮根の掘り出しが終わったら直ぐに古土の処理も行います。

蓮根の掘り出しで出た古土は腐植をすき込んで土嚢袋に詰め、雨のかかる庭の隅に置いておきます。この土は来年度の植え付け用の用土になります。

全ての蓮根の掘り出しが終わり用土の準備ができるまで掘り出した蓮根は名札を付けてプラ船に浮かべておきます。量が多いので浮き上がって乾燥するのを防止するために金網で重しをしています。

用土の材料です。荒木田土と腐葉土そして牛糞です。


NO.09101112
イメージナガレコウホネ 尾瀬河骨 姫河骨 紅巨椋河骨
内容

花蓮用土のレシピ

荒木田土1袋 (20g)13KG

腐葉土      2g

牛糞       2g

苦土石灰    少々

これらを混ぜ込みます。

全ての植え替え用の用土を作ります。持ち運びしやすいよう土嚢袋に入れておきます。写真の用土は昨年に準備していた用土です。約半年寝かせています。

作っておいた用土を練り樽に入れ水を加えて粘度のある用土を作ります。

用土の練り合わせには攪拌機を使うと便利です。

蓮根の植え方は先端の芽を下に向けて植えます。

2本植えする場合はお互いに少し離して同じ方向(右回り)を向くようにします。蓮根は内壁に沿って生長します。


NO.13   
イメージナガレコウホネ      
内容

花蓮鉢に練った用土を入れて蓮根を植え付け、水を張ります。

柔らかめに練った用土の場合は直ぐに水を張らず1週間ほどそのままにしておくと土が落ち着きますのでそれから水をはります。